クロスカブ110を買うときに、現行のJA60じゃなく旧型のJA45を中古で選んだ理由をまとめておく。
買ったのは2024年3月。当時すでにJA60(2022.4〜)が発売されてて、新車で買うならそっちが選べる状況やった。それでもバイク屋で見つけたJA45の中古車(22万円・低走行・サビ多めの安いやつw)を選んだ。
結論から言うと、決め手はスポークホイールがオフ車っぽくてかっこいいっていう、ほぼ見た目一点突破。客観スペックではJA60が上位互換に近いんやけど、それを覆すレベルで「スポーク欲しい」が勝った。
以下、当時の判断と1年ちょい乗ってみた現在地のリアルをまとめる。これからクロスカブ110を買おうとしててJA45(中古) vs JA60(新車)で迷ってる人の参考に。

- クロスカブ110 JA45 vs JA60 公式スペック比較
- JA45 を選んだ最大の理由:スポークホイールがオフ車っぽくてかっこいい
- 中古22万円という現実:当時の差額と現在の差額
- JA45 中古で買って気づいた持病:クラッチノイズ
- JA60 の方が良かったかも、と思う3点
- JA45 ドラムブレーキの隠れた魅力:メンテナンスサイクルが長い
- それでもスポーク一点突破:見た目こそ最強の選択軸
- チューブレス問題は実は解決可能:OUTEX FR-HCUB を購入済(だけど施工は半年放置)
- 「次に1台買うなら?」のリアル現在地:ハンターカブの可能性
- アウテックス クリアーチューブレスキット FR-HCUB
- クロスカブ110 JA45 カスタム記録シリーズ
- まとめ:JA45 vs JA60 はスペック表じゃなく価値観の選択
クロスカブ110 JA45 vs JA60 公式スペック比較
まずは客観データから。クロスカブ110のJA45(旧型・2018.2〜2022.4)とJA60(現行・2022.4〜)の主な違いを表にまとめると、こんな感じ。
| 項目 | JA45(旧型) | JA60(現行) | 勝ち |
|---|---|---|---|
| 新車価格(税込) | 341,000円 | 412,500円 | JA45(-71,500円) |
| 前ブレーキ | ドラム | ディスク + ABS | JA60 |
| 後ブレーキ | ドラム | ドラム | 同 |
| 前ホイール | スポーク(チューブ) | キャスト(チューブレス) | 好みによる |
| 後ホイール | スポーク(チューブ) | キャスト(チューブレス) | JA60 |
| 最低地上高 | 157mm | 163mm | JA60(+6mm) |
| メーター | 基本のみ | + ギアポジ・時計 | JA60 |
| エンジン | 平成28年規制 | 令和2年規制対応 | JA60 |
| 車両重量 | 106kg | 107kg | ほぼ同 |
※新車価格はホンダ公式サイトのメーカー希望小売価格(2026年5月時点・税込)。JA45は2022年4月で生産終了のため、341,000円は終売時点の価格。
こうやって並べると客観的にはJA60の方が上位互換に見える。前ディスクブレーキ・ABS・ギアポジインジケーター・最新排ガス規制対応エンジン……スペック表だけ見たら、迷わずJA60を選ぶのが普通や。
にもかかわらず、自分はJA45を選んだ。次の項で、その判断軸を正直に書く。
JA45 を選んだ最大の理由:スポークホイールがオフ車っぽくてかっこいい

結論から言うと、これに尽きる。
JA45の前後スポークホイールがオフ車っぽくてかっこいい。JA60の前後ホイールがキャストになったのを見て「これはちょっと違うな」と思ってしまった。

写真みたいに、スポークの細い線が放射状に伸びてる見た目は、オフロードバイク的な無骨さ・原付の素朴さの両方を持ってる。キャストホイールのカチッとした現代的な顔つきと比べたら、好みは完全に分かれるとこ。
カブ系を選ぶ層の中には「カブらしさ」「クラシカル感」「林道行けそう感」を求めて買う人がそれなりにおる。自分もその一人で、「スーパーカブ系の最後のスポーク前後輪世代」みたいな価値観がチラチラあった。
理屈じゃない、見た目の話。これだけでJA60を蹴ってJA45に向かった、と言って差し支えない。

中古22万円という現実:当時の差額と現在の差額
もう一つ重要やったのが価格。
自分が買ったのはバイク屋で見つけたJA45の中古車・22万円。低走行・外観サビ多めの個体やった。
補足しとくと、外装が綺麗なJA45の中古は22万円では絶対に買えない。自分のは「走行距離は低走行・でも外観はサビ多めでボロい」っていう個体で、価格を下げる要因として外観の劣化を受け入れた格好。これからJA45中古を探す人は、この相場感を意識しておいた方がええ。
ちなみに2026年時点でgoo-bike等の中古バイク情報サイトを見ると、JA45の中古販売価格は概ね23万円〜35万円が中心相場で、外観の綺麗な個体や走行距離が少ない個体になると30万円超えもよく見る。買取査定でも2020年式が19.6〜24.1万円、2018年式が18.6〜22.2万円が平均帯(出典:bike-passion.netの2026年3月時点データ)。
つまり自分の22万円購入は「最低帯+外観の難で値引き」の組み合わせで成立した価格。同じ感じで安く買いたい人は、外観の劣化を妥協して走行距離と機関の状態を優先する、っていう判断軸が役に立つはず。
当時のJA60新車価格(363,000円)と比べると、実質差額は約14万円。新車保証もABSもギアポジも諦める代わりに、初期投資を14万円圧縮した形になる。
この14万円は、後にカスタムパーツやアウトドア装備を買う原資にできた。リアボックス55Lやエンデュランスのリアショック、BokanCCショートマフラー、レッグシールド、可倒式ミラー、フォグライト……シリーズで紹介してるカスタム記録の予算は、この差額分のおかげで動かせてる側面がある。
「JA60を新車で買って、ノーマルのまま乗る」と「JA45を中古で買って、自分好みにカスタムして乗る」のどっちを選ぶか、っていう価値観の差や。自分は後者やった。
ちなみに、2026年5月時点ではJA60の新車価格は412,500円まで値上がりしてる(自分が買った2024年3月時点では363,000円)。今から「JA45中古22万円 vs JA60新車」で比較するなら、差額は約19万円まで広がる計算や。読者の購入検討タイミングによって、この差額の重みは変わってくる。

JA45 中古で買って気づいた持病:クラッチノイズ
もう1つ、JA45の中古を検討する人が知っておいた方がいいリアルな話を書いとく。
自分のJA45は、バイク屋から自宅まで乗って帰ってきた時点で、メカノイズが気になるレベルやった。エンジン回した時の「カチャカチャ」「カチカチ」っていう機械音が大きめ。
気になったから自分でタペット調整とクラッチ調整の両方をDIYでやった。タペット調整はバルブクリアランスの規定値合わせ、クラッチ調整は遠心クラッチの調整ボルト調整の手順で、サービスマニュアル参考にすれば自分で対応できる範囲の整備。
……ただ、それでもクラッチ側のノイズは完全には消えなかった。タペット側は静かになったけど、クラッチの「カチャカチャ」音が残った。
知り合いのバイク屋さんと話したら、「あ〜、それ持病w直してもすぐに再発するよw」って言われた。クロスカブ110・スーパーカブ110 系統の遠心クラッチ機構の構造的特徴で、ある程度走行距離が増えてくると音が出やすくなる。完全に止めるのは難しいタイプの音らしい。
結果、現状は放置運用w 走行に支障はないし、エンジンのオイル管理さえちゃんとしてれば壊れに直結する音じゃないから、気にせず乗ってる。
JA60 でこの持病が改善されてるかは正確には分からんけど、JA45 中古を買おうとしてる人は「ある程度のメカノイズは織り込んでおく」のが現実的やと思う。試乗できる個体やったら、買う前にエンジン音を確認しておく価値はある。

JA60 の方が良かったかも、と思う3点
正直に書く。1年ちょい乗ってきて「JA60の方が良かったかもしれん」と思うポイントは、ハッキリ3つある。
1. 前ディスクブレーキ + ABS
JA45の前ドラムブレーキは、効き始めの瞬間が曖昧で、強い制動が必要な場面で握り込み量で調整するのが地味に難しい。林道下りでフロント効かせたい時、雨天で初期制動を立ち上げたい時、JA60のディスクブレーキ + ABSやったらもうちょい安心やったやろなあ、と思う。
2. ギアポジインジケーター
JA60はメーター内に「今何速か」の表示が出る。JA45はそれが無い。クラッチ無しの自動遠心クラッチやから、停車中に「あれ、何速で止まったっけ?」が日常的に起きる。慣れたらニュートラル付近の感覚で分かるようになるけど、初心者やリターンライダーには確実にJA60の方が優しい。
3. チューブレスタイヤ
JA60は前後ホイールがキャスト+チューブレス。JA45は前後スポーク+チューブタイヤ。
チューブレスのメリットはデカい。パンク時にパンク修理キットで現場対応できる・空気圧管理が楽・釘踏んだ時に一気に空気抜けにくい。ツーリング先で困った時、チューブレスは一段安心感がある。
この3点は、スペック表の差そのまま実走でも体感する。客観的に言って、普通に買うならJA60が正解と言ってもいい。

JA45 ドラムブレーキの隠れた魅力:メンテナンスサイクルが長い
ただ、フロントディスクブレーキは確かに魅力的なんやけど、実はJA45の前後ドラムブレーキにも隠れた魅力がある。それがメンテナンスサイクルの長さ。
ディスクブレーキは効きが鋭くて制動力も高い反面、定期的なメンテナンス項目が地味に多い。
・ブレーキパッドの摩耗チェック・交換
・ローターの摩耗・歪みチェック
・キャリパーのオーバーホール(固着防止)
・ブレーキフルードの定期交換(吸湿性で2年毎が目安)
一方ドラムブレーキは、シューが減りにくい・密閉構造でホコリや水・砂が入りにくい・フルード交換不要・キャリパー固着リスクなしと、メンテ項目が圧倒的に少ない。シューの調整くらいで何年も触らずに使えてしまう。
カブ系の本質って「壊れにくい・メンテが楽・長く乗れる」やと思うんやけど、ドラムブレーキはこの思想と相性が抜群にいい。
JA60の前ディスクブレーキは制動性能では確実に上やけど、「長期所有でメンテ頻度を抑えたい」軸ならJA45のドラムにも一票入る。実際、自分は購入から1年ちょい経つけど、ブレーキ周りで触ったのはほぼゼロ。林道や雨天走行も普通にこなせてる。

それでもスポーク一点突破:見た目こそ最強の選択軸
ここまで読むと「じゃあJA60買えばよかったやん」って話なんやけど、自分の場合はそうはならなかった。
バイクの所有って、スペック表を最大化するゲームじゃなくて、毎日見て触って乗る道具を「自分の好みに寄せる」遊びやと思ってる。スペックの最高効率を求めるなら、そもそもクロスカブ110じゃなく別車種選んだ方が早いケースは山ほどある。
自分にとってクロスカブ110を買う理由は、「カブ系の不格好さ」「林道行けそうな見た目」「クラシカルさ」みたいな抽象的な価値で、それが揃うのがJA45の前後スポークホイールやった。
だから、ディスクブレーキやギアポジが無くても、それを補える運用(強めに止まる時はリアブレーキ併用、停車時はエンジン音とエンジンブレーキで段数推測)でなんとかなる範囲やと判断した。
結果、1年ちょい乗ってきた今もJA45を選んだ判断は正解やったと思ってる。スポークホイールの見た目を毎日眺められるだけで、買い物や近場ツーリングが楽しい。
チューブレス問題は実は解決可能:OUTEX FR-HCUB を購入済(だけど施工は半年放置)
ここがこの記事のリアル情報。
JA60のチューブレス羨望は、実はOUTEXのチューブレスキットで解消できる。
具体的には、株式会社アウテックスのクリアーチューブレスキット FR-HCUBが、ハンターカブCT110・クロスカブJA45用として販売されてる。
・型番:FR-HCUB(クロスカブJA45・ハンターカブCT110 共用)
・適合リム:前後 17×1.60
・価格:9,500円(前後セット・公式サイト価格)
・仕組み:スポークホイールのリム内側にシール材的なキットを施工し、チューブを抜いてチューブレス化する
自分はこのキットをすでに購入済み。「いつでもチューブレス化できる弾は持ってる」状態にはしてある。
……ただし、施工は半年くらい放置中w
実は、この前リアタイヤを D604 に交換した時に、ついでに後輪だけチューブレス化しようと開封して説明書を読んだ。そしたら、「貼り付け面のバリ取り・塗装剥がし」みたいな記述があって、リム内側を一旦サンディングして下地を出す必要があると判明した。
ちょうどリアタイヤを外して新しいの入れようとしてた瞬間に施工断念っていう、リアルにアホな流れになったw タイヤ組み付けの手間と、塗装剥がしの手間を一気にやろうとしたら時間が足りんかった。
正直面倒だからお金を出してバイク屋に預けて解決するかも、っていう気持ちが今は強いw 工賃を出せば自分で塗装削りする手間が消える。経済性 vs DIY手間のトレードオフをまだ計算中、ってのが半年放置の正体や。
で、ここで重要なのは「チューブレス化は可能」という事実そのもの。JA60の前後チューブレスに対する羨望は、JA45オーナーにも対応策が用意されてる。9,500円のキット代と工賃(または自分の手間)を払えば、JA45の前後スポークでもチューブレスにできる。
だから、JA45を選ぶ判断は「チューブレス諦め」じゃなく「あとから追加可能」として捉えられる。これは購入検討段階で知っといた方がいい情報や。

「次に1台買うなら?」のリアル現在地:ハンターカブの可能性
1年ちょい乗ってきた今、もし「もう1台カブ系を買えるなら何にする?」と聞かれたら、答えはちょっと変わってきとる。
新車価格を払う前提なら、ハンターカブ(CT125)を選ぶかもしれん。
ハンターカブはクロスカブ110とは別系統やけど、排気量125cc・前後ディスクブレーキ・チューブレス対応スポーク・タンクの存在感・キャリア込みの素の積載性など、林道方向に振り切った思想の車両。「カブ系で林道仕様」の最終形に近い。
ただし新車価格は495,000円で、JA60より約8万円高い。だから「新車で予算余裕があるならハンターカブ」って条件付き。
もし「中古で安く済ませたい」軸なら、またJA45の中古を買うやろうなと思う。22万円で買えて、足回りカスタムでオフ寄せして、スポークホイールの見た目を満喫するパターン。
つまり、JA60という選択肢は、相変わらず自分の中では外れる。「新車49.5万でハンターカブ」か「中古22万でJA45」のどちらかで、JA60の中間ポジションは自分にはハマらん、っていう結論に落ち着いてる。

アウテックス クリアーチューブレスキット FR-HCUB
クロスカブ110 JA45 カスタム記録シリーズ
JA45を選んだあと、足りない部分や好みに寄せたい部分を1つずつカスタムしてきた。シリーズで記録してるので、JA45選んだ人・これから選ぶ人の参考になれば。







まとめ:JA45 vs JA60 はスペック表じゃなく価値観の選択
クロスカブ110のJA45 vs JA60 は、スペック比較で結論が出るタイプの選択じゃない。
ポイントを振り返ると、
・客観スペックではJA60が上位互換(ディスクブレーキ・ギアポジ・チューブレス・最新規制エンジン)
・JA45のスポークホイールはオフ車っぽい見た目でJA60と差別化
・JA45の中古22万円はJA60新車(購入時2024年3月の36.3万円・2026年5月現在41.25万円)との実質差額は当時約14万円・現在約19万円
・JA60の優位ポイント「チューブレス」はOUTEX FR-HCUB(9,500円)で解消可能
・新車予算ありならハンターカブ・中古志向ならJA45・JA60の中間は自分にはハマらん
「最高スペックを最安で買う」軸なら答えは違うけど、「毎日触って乗る道具を自分の好みに寄せる」軸なら、JA45を選ぶ理由はちゃんとある。
そして、ここまで散々JA60の方が優れてるポイントを正直に書いてきたけど、最後に1つだけはっきり言えることがある。
「JA60にしておけばよかった」って思う気持ちは、1mmもない。
ディスクブレーキ・ギアポジ表示・チューブレス・最新規制エンジン・JA45の持病まで含めて、客観的にはJA60の方が上位互換。それは認める。
でも、毎日スポークホイールを眺めて「あ〜、やっぱりこれにして良かった」って思える方が、自分にとってはスペック差より遥かにデカい。スペック表で勝つ車両を買うより、見た目が好きな車両を所有する方が、所有体験としては圧倒的に幸せ。
結局、それが自分にとっての答え。

これからクロスカブ110を買う人で、JA45(中古) vs JA60(新車)で迷ってる人の参考になれば。


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