毎年真夏の一番暑い時期にバイクでiPhoneなどでナビを使っていると、熱で動作が重くなったり、最悪の場合には熱でシャットダウンさせる必要があったり。
自分にとっては、一年を通して唯一まともにナビを使う機会があるお盆休み期間。その時期のナビ使用の際には必ずと言っていいほど熱問題で悩まされ続けてきました。
充電しながら使いたいんだけど、充電しながらナビを使っているとすぐに高温表示が出てしまったり、すぐに動作が重くなってまともに入力できなかったり。
iPhoneを裸で使うのが一番の対策とはわかっていながら、ケース無しで運用する根性もない。
そんな時に使えそうなメッシュケースを見つけました。
バイクのスマホホルダーに装着しているスマートフォンを走行風で強制的に走行風で冷却する。空冷仕様といってもいいケースです。
見た目は安っぽく、保護性能も必要最低限だとは思います。
が、
値段も800円程度と安いので、ひと夏使い切り感覚で試してみようと思っています。
人間にもメッシュジャケットは効果あるんだからiPhoneにも効果あるはず!
Amazonを徘徊していたら、色々な種類のメッシュケースがありました。
その中でも、放熱を謳っているもの。レビューなどで放熱に関するレビューのあったものを選んで購入してみたわけです。
似たような商品が多数、さまざまな金額で販売されているようでしたが、大体の価格帯は500~1000円程度。
ほぼ形状が同じなので製造元は同一と思われます。
唯一違いがありそうだったのは、カメラ部分の出っ張りがあるか?ないか?で新旧の違いがありそうだったこと。
もちろんカメラのレンズ部分の高さが少し高くなっている方のモデルを購入してみることにしたわけです。

自分はいまだにiPhone Xを使用しているんですが、iPhoneであればかなり前のモデルから現行モデルまで。メッシュケースのラインナップがありました。
カラーリングはできるだけ吸熱しないように薄い色という意図でイエローをチョイス。

素材はTPUを使用しており、フィット感に関しては全く問題ありませんでした。
素材的には・・・
今回購入したイエローは
- 色味はとても安っぽい
- ボタンの部分は色が変えられているんだけど滲んでいる
- ボタン類などの動作に影響がある部分は一歳なし
と、使用に関しては問題なさそうです。
ただ、
やはり安っぽい見た目に抵抗を受ける方はいるのかもしれません。
しかし、
今回の目的は、
バイクでナビを使っているときの放熱
であり、見た目の問題は特に今回は見なかったことにします。
iPhoneの動作環境について
基本的にはiPhoneには動作環境なるものが存在します。
iOS デバイスは周囲の温度が 0° ~ 35℃ の場所でお使いください。
apple
つまり真夏のバイクのハンドルにマウントさせて使うこと自体がiPhoneの推奨動作環境外。
更に、熱を持ちすぎてしまった場合には、
デバイス内部の温度が正常な動作温度範囲を超えると、デバイスは内部コンポーネントを保護するために自動的に温度を調整しようとします。その場合、次のような現象が起こることがあります。
- 充電 が遅くなる、停止する。
- ディスプレイが暗くなる、またはディスプレイに何も表示されなくなる。
- 携帯電話無線が低電力モードになる。この間、電波が弱くなることがあります。
- カメラのフラッシュが一時的に無効になる。
- グラフィックを多用する App や機能、拡張現実対応の App や機能でパフォーマンスが低下する。
さらに、ナビゲーションの使用中に、「温度:iPhone を冷やす必要があります」という警告が表示され、ディスプレイがオフになる場合があります。音声による経路案内は引き続き機能します。曲がり角に近付くとターンの合図としてディスプレイが発光します。
とのこと。
更に温度が深刻になって上限を超えてしまうと、

本体の電源を切り、冷やすしかなくなります。
それを少しでも防ぐためにうまくバイクの走行風を利用したい。
つまりライダー自体のメッシュジャケットと同じ効果をiPhoneに施したいわけです。
実際にメッシュケースに入れてiPhoneを使ってみた
そして購入してみたiPhone用のメッシュケース。
実際に使ってみることにしました。
今回の環境は、
- 外気温は33℃
- 時間帯は12:00~16:00
- 晴天
- バイクにマウントしてナビを常時使用
- 充電をしながら
というような感じ。

できるだけ実際のシチュエーションと同じになるように意識してみました。
自分のナビマウントの場合、
RAMマウントのX-GRIPを使っており、スクリーン類などは一切なし。そのために走行風は確実にiPhone本体に当たる感じになっていました。
X-GRIPを使うと、iPhone本体の底面もほぼ開放されていて、メッシュ部分にかなり通気できる感じだったので、スマートフォンホルダーの種類によっても本体の冷やされ具合は変わってくるかもしれません。
1時間経過
1時間が経過する頃に一度iPhoneのナビ画面を操作してみました。
「全く操作に問題なし。」
本体の底に手を当ててみても、走行風のおかげで熱を持っている感じはほぼありませんでした。
2時間経過
2時間を経過して、もう一度iPhoneのナビ画面を操作してみるも、まだ高温による影響は一切出ていません。

動作制限がかかっている様子もなく、普通通りに操作ができ、本体を触ってみても全く熱を持っている印象はありませんでした。
3時間経過
外気温が約33℃で晴天の中、時間帯も一番日差しがキツくなるであろう、12時〜16時を目処に走り続けたわけですが、
3時間を経過したところで操作してみたところ。
動作に制限がかかっている様子はありません。本体も持ってみると、全体的にほんのり熱を帯び始めたような程度。
やはり思っている以上に走行風での冷却は効果がありそうです。
メッシュケースを使う上でのポイントは?
メッシュケースを使って走行風を当てながら、iPhoneの熱暴走を少しでも防ぎながらナビをうまく長時間使えるようにするためには、
- 走行風がしっかりと当たる位置にホルダーを置く
- メッシュ部分を塞ぎすぎないホルダーの形状
この2点がとても重要になりそうです。
走行風が受けないようにカウルの内側にホルダーをつけているSS系のバイクだったり、しっかりとしたスクリーンがあり、走行風が物理的に受けられないツアラー系やアドベンチャー系のバイクの場合。
こんな場合はメッシュケースの効果は薄いでしょう。
また、
せっかくiPhoneのケース自体がメッシュになっているにもかかわらず、ホルダーが底全体を覆ってしまっていたり、風を防ぎすぎる構造だったり。
この場合にはホルダーを違うものに変えればメッシュの通風効果が期待出来るかもしれません。
ちなみに、
RAMマウントのX-GRIPは使っていて感じたんですが、うまく走行風が当てられるように微調整することが可能でした。
少なからず背面の大部分が剥き出しになるようなホルダーにしないと効果はないかと思います。
まとめ
実際に使用してみましたが、
効果はありました。
今まで使っていたケースは防御力重視のケースが多く、通気性などはあまり考えられておらず、熱を溜め込みやすかったのかもしれません。
しかし、
メッシュ構造のケースに変えてみると、かなりの熱を走行風で冷却することができている事を体感することができました。
実際に触って熱くないし、動きがカクカクすることも一切ありませんでした。
外気温が35℃を完全に超えてしまう一番暑い時期であれば厳しいのかもしれませんが、ちょっと暑いくらいならば全く問題なく使えそうなメッシュケースでした。
ただ、
素材の見た目はチープだし、汚れも目立つのが難点です。
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