今更ながら
95年生まれのカワサキ バルカン400(VN400)を叩き起こし、通勤でほぼ毎日のように一年間使い倒してみました。
ワンシーズンを通して通勤に使ってみた感想を書きなぐってみたいと思います。
結論的には2月のエンジンが暖まるまでの走行中はかなり面倒でしたが、バイクがキャブ仕様の場合には多かれ少なかれ冷間時の影響は受けてしまうので仕方ないところ。
それ以外で考えれば、
確かにウィークポイントのような箇所はあるものの、慣れれば整備性はそれほど悪くないし不満に感じる部分は少ないバイクかもしれません。
原付2種、250ccクラス、大型と3分割されている人気に押しやられて400ccクラスはどちらかというと不人気クラス。
思った以上にお得に買うことができるかもしれませんよ?
カワサキ バルカン400|VN400のスペック
スペックをチェックしてみると・・・
メーカー カワサキ エンジンタイプ 水冷4ストロークSOHC4バルブV型2気筒 モデル名 バルカン400 エンジン始動方式 セルフスターター タイプ・グレード – 最高出力 33ps(24.3kw)/8500rpm 動力方式 – 最大トルク 3.3kg・m(32.4N・m)/4500rpm 型式 VN400A/B 車体重量(乾燥重量) 227kg 排気量 399cc 車体重量(装備重量) 246kg 発売開始年 1995年 パワーウエイトレシオ 6.9kg/PS 燃料消費率 45 km/L ( 60 km/h走行時) 全長・全高・全幅 2360mm × 1175mm × 835mm 燃料タンク容量 15.0リットル シート高 – 航続可能距離 675.0km(概算値) フロントタイヤサイズ 80/90-21 48H 燃料供給方式 キャブレター リアタイヤサイズ 140/90-16 71H
33馬力あります。
が、重量は燃料込で考えると250kgほどありますのでよく走るわけでもありませんが、遅すぎるわけでもありません。
サイズがほぼ大型ボディのため、通勤で125ccに煽られることもなく気楽に通勤できるのは大きなメリットです。
そして、重量が250kg程度あるお陰で、
悪天候(雨風)の中の通勤で横風を食らった時にもふらつきにくい。
バルカン400の平均燃費は?
一年間を通して通勤〜普段使い。までカバーしてみた時の燃費はどの程度だったのか?
というと・・・
ちなみに、
我が家の通勤マシンのバルカンはマフラーのみ社外マフラー。それ以外はほぼノーマルです。(現状は原付2種との2台体制に変わったためほぼポン付けフルカスタム状態になっています。)
キャブのジェット類は、

このような感じで微妙に濃くしてあります。
毎日の通勤時の燃費
- 17~18km
ツーリング時の燃費
- 25km前後
こんな感じの燃費でした。
ただし、
1~2月あたりの朝一。暖気運転不十分で通勤していた頃は、アクセルを常に開けながら走行していたため、
- 12km前後
という低い数字が続いていました。
おそらくこれに関しては、しっかりと暖気をしてからスタートしていれば通常通りの燃費はキープしてくれていたと思います。
ちなみにですが、

XAMのスプロケット20丁を使っていた時には、ノーマルスプロケットよりも若干ですが燃費は良くなっていました。
現在は、高速域のトルク不足があまりにも辛いためノーマルスプロケットに戻しています。
バルカン400を通勤に使ってみて・・・
バルカンを毎日の通勤で使ってみた時に思ったことですが、
ドラッグバーハンドルに変えてあげると、思っていた以上にすり抜けしやすい。
重量はありますが、
「両足べったりの足つきと狭いハンドル幅にかなり助けられます。」
小回りが効く車両ではありませんが、まぁそれほど小回りを必要とするシチュエーションもありませんので特にこれは問題ではありません。むしろ小回りしようとする方が間違えているかもw
多分無理に小回りしようとしたら下手するとコケます。
燃費はそれほど良くはありませんが、タンク容量が大きいためそれほど頻繁に給油しないといけないイメージはありません。
現在はスポーツスタータイプのタンクに変更してしまったため、150km前後での給油が必要となってしまいましたが、ノーマルタンクであれば200~300kmサイクルでの給油で問題ありませんでした。
クルーザーで通勤も案外イケる。
これが結論です。朝の住宅街を避けるなど、一般的な排気音への配慮は必要かと思いますが、気になるのはそれくらいでしょうか?
あとは、ドラッグスター400だとシャフトドライブなのでメンテフリーですが、バルカンはチェーン駆動なのでチェーンメンテが必要になってくるところが面倒なくらい。
バルカン400の高速道路を含むツーリングなどでは?
バルカンはクルーザーとしては小さい排気量の400ccですが、高速道路を走行するにあたって辛いことは一切ありません。(速度域が100kmまでの話)
駆動系がノーマルの車両であれば、100km巡航も楽に可能。おそらく最高速度は120~130kmあたりになると思われます。
そして、もともと直進安定性に優れたクルーザーということもあり、楽です。
2時間ほどノンストップで走行してみてもお尻が痛くなることもない。一度5時間ほど給油以外ほぼノンストップで走行してみましたが、お尻は健在でした。

現在はソロシートに変更しており長時間の走行になりそうな場合にはクッションで対策をするなど、面倒なことが増えています。
ちなみに、
アイドリングでは自己主張し、人気のあるバルカンですが、高速道路などを走行する際には残念ながらごく普通の排気音へと変化します。
何故かバルカン400はハーレー乗りにモテる不思議
身近に複数のハーレー乗りが居るんですが、何故かハーレー乗りさんにバルカンは好評です。
「お、一応三拍子やんけ」
と、つかみはオッケー。
「400ccの割にエンジン大きいな。」
と、ウチの周りのハーレー乗りさん達には案外好評。
おそらく、中途半端に883に乗っていたら、
「小っさw」
と言われるパターンだったはず・・・。
確かにぱっと見たらソフテイルに見えなくもないし・・・
サイズ感だけは大型。。。
まぁ、なんでもいいんですけどね。
バルカン400ってカワサキだけど壊れやすいの?
よくレビューなどを見ていると、
「壊れやすい」
「エンジンオイルが漏れやすい」
「すぐカブる」
といった評価を目撃することが多いですが、実際のところは・・・
- 確かにウィークポイントはある。
- カブリやすいのは確かにカブリやすい
20年以上前の車両になりますので、確かに弱い壊れやすいポイントは存在するようです。
おそらく、ハブベアリング、ヘッドカバーガスケットあたりがこれに該当するんじゃないでしょうか?
一般的にバイク屋さんのブログなどで交換されている箇所はほぼほぼ自分の車両でも痛んでいました。
でも、これに関しては購入する際にキチッと整備してもらえる販売店さんで購入すれば防げる話だし、特に気にする必要は無いように思います。
そしてキャブトラブルが起こった際でも、バルカンにはキャブは1個しか付いていませんので、対応しやすい。
また、
カブリやすさ・・・
冷却系統が800ccと共通だからなのか?よくわかりませんが、確かにカブリやすいと言えばカブリやすいです。
が、
カブらせにくいコツさえ掴んでしまえば何の問題も無いこと。
インジェクションの車両じゃないんだから。
例えば・・・
エンジンが温まりきっていない時に急にアクセルを開けたりするとカブってエンジンが止まってしまったり。
あ、
プラグには若干アクセスしにくいかも・・・
バルカン乗りとすれ違うことはほぼありませんのでオススメです
かれこれ一年くらいバルカンで通勤〜ツーリングまで全てをこなしていますが、同じバルカンとすれ違ったことはありません。
車で移動している時などはたまにバルカンを見かけることがあるんですが、何故だかバルカンで移動している時にバルカンを見かける機会は少ないです。
一度だけバルカンクラシック400とすれ違ったかな・・・?
人とカブることもないし、今となってはレアなバイクなのでなかなか楽しい車両だと思います。
まとめ
通勤通学でクルーザーを考えている方にオススメできるか?
というと、
ただの足として気にせず乗るのであれば間違いなくドラッグスター400をオススメします。
でも、
一癖も二癖もある、良くも悪くもカワサキなバルカンはなかなか面白いバイク。20年以上経過していますが、交換部品もまだ流通していますので整備に困ることも特にありません。
本当に程度の良さげなノーマルはタマ数が少ないですけどね・・・
予算が許すのであれば、ノーマルベースのバルカン800が欲しい。
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