11月末にオフ車であるCRF250Lを購入して、通勤〜普段使いまで乗り回すようになりました。
クルーザーであるバルカンから乗り換えでオフ車を購入するに至った経緯は、
- 災害時対策
- 子供とタンデムしても届くタンデムステップ
- なんとなく完全に違うジャンルのバイクに乗りたかった
というように、
毎夏の台風シーズンなどに長期的な目線でオフロードバイクの有効性を感じるようになったため。
という点が一番。
あとは気分的な部分が大多数を占めています。
クルーザー(アメリカン)通勤とオフ車通勤での比較
今まではキャブ車であるバルカンで通勤をしていました。
ここが比較となるポイントです。
クルーザー(アメリカン)からオフ車への乗り換えで感じている部分。
まず、
年式における燃料供給の違い
バルカンはキャブ車でした。

一方乗り換えた2019年式のCRF250Lはインジェクション。

もちろんバルカンも毎日乗っているおかげで始動性は悪くありませんでした。
しかし、やはり始動から暖機中の安定感はインジェクションを搭載しているCRF250Lに確実に軍配が上がります。
キャブ、インジェクションの違いにおけるメリットは、やはり始動直後の安定感の向上。
キャブだとチョークを引くなどというワンアクションが必要ですが、インジェクションのCRF250Lの場合だと暖機はアイドルアップを勝手にしてくれる。
楽です。
アイドルアップしている最中はインジェクションとはいえ燃費は悪いんですけどね。
信号待ちなどでの足つき、通勤には必要悪であるすり抜け性能は?
信号待ちなどでの足つき
これに関しては、完全に従来のアメリカンで通勤している頃の方が楽でした。
両足を広げたとしてもベッタリ。
一方のCRF250Lだと両足母子球までが接地する程度で、何も苦痛なく信号待ちできているのですが、やはり膝を曲げても両足がベッタリという気楽さにはかないません。
しかし、
150kg程度とオフ車にしては重量級とも言えるCRF250Lですが、バルカンと比較すると250kg近くあった重量が100kgほど軽くなり、足つきの違いで生じるデメリットは薄れていることは間違いありません。
すり抜け性能
そして、朝夕の通勤時間帯において必要悪とも言える
「すり抜け」
に関して感じることですが、
クルーザータイプのバルカンの方がハンドル幅も狭く、すり抜けは確実にやりやすかった。
オフ車のCRF250Lはヒラヒラと車の隙間をぬっていけるようなイメージかもしれませんが、オフ車ならではのハンドル幅の広さがあり、今までのバルカンであれば信号待ちで停車中の車の横を前に出れていたようなシチュエーションでも前に出ることに抵抗を感じる時があります。
おそらく原因は・・・
オフ車のハンドル位置と車のミラーの地上高が似たような位置に存在しているからだと思います。
どうしても、
「ハンドルと車のミラーが近く感じてしまう」
これは慣れ以前に寸法の問題ですので、ハンドル幅を変える以外にはどうにもなりません。
通勤時の走行性能の違い
通勤程度の距離、混雑具合においては両者ともに走行性能を発揮する以前の問題ということで、どちらでも特に不満を感じるということもなく通勤に利用することができています。
あえていうならば、
CRF250Lの方が排気音が静かになったおかげで、朝の通勤時に住宅街を抜ける際などの気遣いの必要性が少し減った。
オフ車通勤によるメリット、デメリット
このような多少の違いは感じ取っています。
そして、
オフ車になったことで現在感じるようになったメリットとデメリットは・・・
オフ車通勤で感じているメリット
- 今まで通り抜けることができなかった畦道などを使えるようになった。
- 着座位置が高くなったことで前方確認がしやすくなった。
- 軽くなったことでエンジンを切った状態でバイク移動がしやすくなった。
このような点でメリットを感じています。
田舎で通勤バイクとしてオフ車を使うということは・・・
畑の畦道を走り抜けていくことができるようになる。
これはひどい雨の朝晩の渋滞をクリアできる抜け道が一つ、二つ増えたという意味につながります。
そして、
座面が高くなり前方の確認がやりやすくなったということは、安全性の向上にも少なからずつながっている。
20cmはシート高が変わっているので全く違う視線で前を見れるという安心感は頼もしく感じます。
オフ車通勤する上で感じているデメリット
現在一番感じている惜しい点。
- 思ったよりも燃費は伸びない(通勤時)
- 燃料タンクの小ささによる航続距離の短さ
CRF250Lレビューなどを車両購入前からチェックしていましたが、
CRF250Lをほぼ通勤で使うという前提で燃費を計測してみると、
約25km/ℓ
程度になってしまっています。
もちろん現在慣らし運転後半ということもあり、少し高めの回転数を使って通勤しているという点も考慮するべきところではありますが、
購入直後から、通勤以外でCRF250Lを長距離で燃費を意識せずに使った場合で30km/ℓ〜ほど。
希望的観測では、
- 通勤時・30km/ℓ
- 長距離・35km/ℓ〜
あたりを望んでいましたが、通勤ではそうもうまく行かなかったようです。
長距離に関しては、
意識して回転数をあまり上げないように乗れば、長距離でリッター35kmほどは伸ばせるようです。目安としては積極的に4~5000回転あたりを中心に使うという感覚でしょうか・・・?
トルクバンドのある付近、7000回転前後を中心に使っていくとガクッと燃費は落ちてくるみたい。
CRF250L(MD44)のタンク容量は7.8ℓです。
バルカンは小さいタンクに交換していたとはいえ、8.5ℓあったことを考えれば1ℓ近い差。
先ほどの通勤時の平均的な燃費25kmで計算してみると、150km程度走行した段階でかなり給油したくなる感覚です。
これはビッグタンクに交換する。
などで解消することもできますが、
やはり原因はどうしても暖機が終わらないうちに出発してしまう通勤時に使っているから。
でしょう。
セロー並の燃費であれば200km程度は気にせず走れたのかもしれませんが、惜しい点はココです。
そして、
6lを消費したあたりで燃料メーターが点滅し始めて乗っている人を焦らせることがさらに航続距離の少なさを感じさせてしまうポイントなのかもしれません。
グリップヒーターはなくてもハンドガードの防寒効果はちょっとある!
次にオフ車というポイントではありません。
冬のバイク通勤に関するポイントである手の防寒について。。。
バルカンにはグリップヒーターを装着していました。
おかげで、通勤時に手が冷たくなったりすることは皆無。真冬でも薄手のグローブで十分耐えられていました。
オフ車ということでグリップヒーターを装着するべきか、普通のグリップにするべきか悩んでいたところで、
とりあえず
「ハンドガード」
を装着するつもりにしていたので、気温10℃程度で試してみたところ。

風をかなり遮ってくれるので、一定レベルの防寒の効果はありました。
薄手のグローブで十分耐えられるというレベルではありませんが、ショート丈のどちらかというと薄手のウィンターグローブでいけるレベルと言えばいいんでしょうか・・・?
装着したハンドガードは
ZETAのXCプロテクターですが、より防風効果を高めたXCプロなどを装着すればより効果を体感することができると思います。
オフ車通勤にハンドガードは必須かもしれません。
まとめ
クルーザーでの通勤からオフ車での通勤へガラッと環境が変わりました。
自分の場合は、基本的に一台で通勤からツーリングまで全てをカバーする車種選択を行っていますので選択肢には入りませんが、
自動車専用道路を通勤で使う可能性が無いのであれば・・・
「原付2種のオフ車が最強の通勤バイク」
と今では思っています。
理想は、
125ccのオフ車で通勤、そしてツーリングなどでは大型バイク。
現実は、
預かり物の125ccスクーター、通勤からソロツーまで250ccオフ車。
こんな構成になっている現在です。


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