こんなことを書いていますが、
今までは回りにくくなった、引っかかる鍵穴、キーシリンダーには普通にシリコンスプレーを吹き付けていました。
鍵穴にシリコンスプレーや一般用の潤滑剤を吹き付けると、最初はいいけどゴミを付着させたりするので良くない。
と言うのは理解していたものの、専用スプレーを購入するのは面倒だし、シリコンスプレーなどで誤魔化せるしという感じでズルズルと鍵穴専用のスプレーを買うことはしていませんでした。
先日、
新品でバイク用のリアボックスを購入した時のことです。
新品で購入したリアボックスの鍵穴が一日雨が降った翌日以降、とてつもなく回りにくくなりました。
”商品レビューの中にも鍵穴が回りにくくなった”
などというレビューが何件かあったので、想定内の事態。
でも、想定していたより引っかかって鍵穴が回りません・・・
そんなわけで、
今までシリコンスプレーなどで誤魔化していた鍵穴の潤滑剤。今回は有名な「鍵穴のクスリ」を使ってみることにしました。
「鍵穴のクスリ」回らない鍵穴のための専用潤滑剤
様々なサイト上で、鍵穴の潤滑には鍵穴専用の潤滑剤を使う必要がある。
と説明されています。
実際に鍵穴が引っかかったり、回らなかったりしている時にすぐに鍵穴専用の潤滑剤がなければ556を使ったりシリコンスプレーを使ったりして対処してしまう。
でも、そうすることで普通に回るようになる。
だからわざわざ鍵穴専用潤滑剤を買う必要性も感じなかったから買わない。
この無限ループ
何故、556やシリコンスプレーを鍵穴に使ってはダメなのか?
シリコンスプレーなどでも鍵穴を潤滑させて動くようにすることはできます。
では、
なぜシリコンスプレーなどを使うのはダメで、専用潤滑剤を使う必要があるのか?
というと、
単純にシリコンスプレーなどの油分がゴミを付着させて将来的に回らなくなってしまうから。
でも、回らなくなったらまたシリコンスプレーなどで誤魔化せば一時凌ぎにはなるから誤魔化し続けるルーティーン。
そんなところですかね・・・。
古い鍵穴でもなく何度も使って削れたキーでもない。新しいリアボックスの鍵穴なのでシリコンスプレーで誤魔化さずにしっかり鍵穴専用の潤滑剤を使ってみよう!
と今回思って使ってみたわけです。
鍵穴のクスリー鍵穴専用潤滑剤ー
鍵穴のクスリといえば、ホームセンターなどでも大量に並べられているし、鍵コーナーに行けばすぐに見つかる有名な鍵穴専用潤滑剤です。
数百円程度で購入できるスプレーだし、かなり小さいので一つ工具箱などに入れておいて損はないと思います。
公式サイトをチェックしてみると、
粉末ボロンが鍵穴をスムーズに!ベタベタ・油汚れがなく、ホコリを寄せ付けない。
〈特 徴〉
●吹き付けた箇所の汚れを溶剤のアルコールが取り除き、揮発後粉末ボロンが潤滑層を作って滑りをスムーズにします。
株式会社 建築の友
●使用後ベトつかず、ホコリがつきません。
●自己潤滑性に優れたボロン(窒化ホウ素)の粉末をアルコールで溶解し、細部まで浸透しやすくしたエアゾールタイプの潤滑剤です。
●吹き付け箇所の古い油やホコリの付着をアルコールが洗浄し、揮発後、ボロンの粉体が潤滑層を作り、滑りをスムーズにします。
●ノンオイルですから、ふすまや障子などの敷居にも使えます。
要するにパウダー状のスプレーで、滑りを良くする。ノンオイルだからゴミも付着しにくい。
そんな感じらしいです。
粉末ボロン(窒化ホウ素)ってなんだ?
と思ったのでちょっと調べてみたところ、
h-BNの粉末や成形体は、固体潤滑剤、ファインセラミックスなどに使われる。c-BNの粒および焼結体は、おもに、鉄と鋼用の、研磨材および切削工具などに使われる。
wikipedia
要するに個体潤滑剤らしいです。
実際に鍵穴のクスリを試してみた
公式サイト上で確認してみると、どうやら鍵穴のクスリはベビーパウダーのようなイメージ。
パウダー状で鍵穴の中に粉末が入って潤滑を助ける。そしてノンオイルだからベタベタせずにゴミの付着が少ない。
こんなところ?
とにかく実際に試してみました。

今回購入したものは、
「鍵穴のクスリ」
他にも鍵穴のクスリⅡという商品があるようですが、
この二つの商品の違いは、鍵穴のクスリは潤滑剤のみ。鍵穴のクスリⅡは潤滑剤の他に洗浄剤が含まれているようです。
古い鍵穴には鍵穴のクスリⅡの方がいいのかもしれません。
実際の商品はというと、

かなりコンパクトです。小さくするためだと思いますが、ノズルを装着したままではキャップをすることができず、使い終わったらノズルを外しておく。

キャップを開けるとこのような感じになっているので、付属のノズルを差し込むだけで使える状態になります。
今回は、

このリアボックスのキーシリンダーの潤滑に使ったわけなんですが、一体どんなスプレーなのかわかり易いように試しておくことにします。

粉末状のスプレーということで黒いテーブル上で。
早速吹き付けてみたところ、

液体のようなものと粉末が一緒にスプレーされました。
おそらく液体上の部分はアルコール成分とボロン(窒化ホウ素)。油分をアルコールで洗浄しながら粉末を付着させて滑りやすくしているんだと思います。
スプレーする量は0.5秒ほどということなので、上記写真のような量が鍵穴の中に入り込みます。

まだ乾燥していないアルコール成分?の部分を触ってみましたがベタつくことはない。
このあと軽く拭き取ってみました。

ティッシュペーパーを使って拭き取ってみた画像ですが、アルコール成分?でべっとりしているように見えていた部分の粉末状のボロン(窒化ホウ素)は乾燥後も簡単に拭いても落ちません。
どうやらこれが潤滑させてくれるんだと思います。指で触ってもサラサラするし引っかかる感じは一歳ありません。

試しに違う扉の鍵穴でも試してみました。
この鍵穴はすでにスペアキーしか存在せず、スペアキーも削れてこのような状態。

スペアキーの状態が悪いから鍵穴ですぐ引っかかるものだと思っていたのであまり期待はせずに鍵穴のクスリを試してみたわけです。

とりあえず0.5秒スプレーをしたあと、規定通りに2~3分待って鍵穴にさっきのボロくなったスペアキーでいつものように開け閉めしてみたところ・・・
「普通にほぼ引っかかりがない状態にまで戻った!」
スペアキーの状態もそれほどよくないので、完全に引っかからずに回るとまではいきませんが、今までのように開け閉めするために数秒かかるということは無くなりました。
完全に悪いのはスペアキー側と決めつけていましたが、スペアキーが悪いと決めつけずに試してみることをオススメしておきます。
まとめ
ここまで鍵穴に効果があるとは思っていませんでした。
鍵穴が回りにくいなと感じた時、手持ちに鍵穴のクスリなどといった鍵穴用の潤滑剤を持っていなかったので、今まではシリコンスプレーなどで誤魔化していました。
それは鍵穴のクスリなどの鍵穴専用潤滑剤の効果をよくわかっていなかったから。
今回、鍵穴以外のテーブル上で鍵穴のクスリを吹き付けて様子を見る限り、かなり潤滑に効果が期待できそうだし拭き取ろうとしても白い粉末状のモノが拭き取りきれないのでそれなりの耐久性にも期待が持てます。
やはり本業の方が言われたり書かれたりしているように鍵穴には鍵穴のスプレーを使うべきだなと痛感しました。。。




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