先日、我が家にやってきた過走行のベンリィ110
配送で使用されていたという経歴から考えると、最低限のメンテナンスは受けているものと思われます。
しかし、
いつベルト類を交換したのかわからない。
切れて動けなくなっても困るので、交換しておくことにしました。
そういえば、
原付のプーリーを触るのって何年ぶりだ?ってくらい原付のプーリーなんて触ってなかったんですが、ドクタープーリーという円形ではない異形、おむすび型のようなウエイトローラーの存在を知り、使ってみることにしました。
ベンリィ110のノーマルウエイトは15g。
今回購入してみたドクタープーリーのウエイトローラーは14gです。
ドクタープーリーの性能は、上下に0.5gずつの性能幅があるらしく、14gであれば13.5gの加速性能と14.5gの最高速を持っているようです。
見るまではよく構造を理解できませんでしたが、実際にプーリーに入れてみるとなんとなく理にかなった構造をしているところまでは理解できました。
そんなわけでベルト類のリフレッシュ作業を行なったわけです。
ベンリィ110のベルト交換に必要な工具は?
ベンリィ110のベルト、ウエイトローラーを交換するにあたって必要な工具は下記になります。
キックペダルを外すために12mmのメガネ
ケースを開けるために5mmの六角レンチ、HEX。
ケースを開けるために8mm。ロングの方が使い勝手はいいです。
あとは、
プーリー側を外すために22mm
クラッチ側を外すために19mm
そして、プーリー、クラッチを固定するための専用工具。
ホルダーがなければインパクトとソケットという感じ。
あとは締め付けトルク管理をするのであればトルクレンチ。
自分の場合は、インパクトを使い、トルクレンチの代わりにナットにマーキングをしてほぼ同一のトルクになるように調整しました。
ベンリィ110のベルト、ウエイトローラー交換
早速ベンリィ110のいつ交換されたのかわからない駆動系をリフレッシュするべくパーツを手配しました。
購入したのは、
- ドライブベルト
- ウエイトローラー
- スライドピース
の3点。全て消耗品に当たるパーツです。
ベルトは純正は使わずに社外品のベルト
純正の約半額程度のベルトですが、割と評判は良いみたいです。
そして、ウエイトローラーが今回の目玉。
ノーマルが15gに対して、ドクタープーリーの14gをチョイス。
13.5gと14.5gのいいとこ取りをするらしいんで期待して・・・。
あとはスライドピース
これらを交換していきます。
ベンリィ110のベルト交換作業
インパクトで作業をするつもりだったので、ホンダ用のプーリーホルダーは購入していませんでした。
だいぶ前に使ったスズキ用のプーリーホルダーならあったのに・・・代用できるわけもなく笑

早速ケースを開けました。
プーリー側は22mmのソケット使用。ナットにマーキングしておくこと。

こちらは22mmのソケットとインパクトで無事に緩めることができました。
事前に購入してなかったので今回はそのまま元に戻しましたが、プーリー自体の段付きが酷くてベルト、ウエイトローラーを変えても悪影響が残りそうな雰囲気。

とりあえず続いてクラッチ側を開けていきます。

クラッチ側を緩めるためには19mmを使います。
ここで問題発生!
多分、この車両を整備されていた業者さん。
出張整備などで現場で作業されていたんでしょう。インパクトでトルク管理せずにガッツリ締め込まれていてインパクトで緩む気配がありません。。。
そんなに弱すぎるインパクトじゃないんだけどな・・・
とりあえず、
クラッチを外すことはできないけど、このまま作業は続けます。
クラッチを手で抑え込んで隙間を作りベルトを外す。

外したベルトがこちら。
ひび割れもあるし交換して正解だった感じ。
そしてウエイトローラーですが、

もっとすり減りまくっているものと思っていたら、それほどでもなく。
でもドクタープーリーに交換す流のでお役御免。
この間にケース内を清掃。

それなりに清掃はされていた車体のようですが、きっちりされていた様子はありません。
メンテナンスリースなどで整備する場合は業者さんも交換したくても出来ないとかそういったシチュエーションも多々あるので全て業者さんが悪いとも言えませんが、丁寧に整備されていた感じではないです。
さて、
購入したドクタープーリーですが、

プーリーのウエイトローラーが入っていた場所に同じように入れていきます。
ただ、
異形ローラーのため、入れる方向は決まっています。
パッケージに入れる方向が記載されていますので、確認してから入れたほうが良いです。

記載通りの取り付けをしないと本来の性能は発揮しないと思いますので要注意。
でも、
プーリーの形を見て、ドクタープーリーの形状を見れば大体はわかるんじゃないかと・・・
実際に初めてドクタープーリーを見ましたが、見てやっと構造上の理屈が理解できました。
確かに、理にかなった形状をしてる。
円形の今までのウエイトローラーに比べるとベルトの可動幅が広くなるわけですね。
納得。
プーリーをもとに戻したらベルトをもとに戻していきます。

ただ、今回はクラッチ側を外せていないため、力技でなんとかするしかありません。
とりあえずクラッチを手で抑え込む。

手にベルトを通しておいて、クラッチを抑え込んでいきます。結構力が必要ですが、ベルトが通りそうなくらい抑えることが出来たタイミングでその隙間を使ってベルトを入れていきます。
プーリー側のナットもしっかりと締めたところで試しに一度エンジンを掛けてチェック。
キックのギア周辺は抑えておく。

特に問題なさそう。
ひっさしぶりに原付のプーリーを触りましたが、ドクタープーリーには感動しました。
現物を見てやっと納得できたというか・・・。
ノーマル15gに対して、今回は14gを入れてみたわけですが、ノーマルと同じ重量の15gで試してみても良かったかな・・・。
とにかく、不具合なく通勤で使えれば問題ないのでこれ以上の事はやめておくことにします。。。
あくまで、通勤快速。
ドクタープーリーを入れたベンリィ110を試運転してみた。
その後、ドクタープーリー14gを入れたベンリィ110に乗ってみました。
とりあえずヘタっていたベルトの影響もあるのでなんとも言えませんが、感じた事は・・・
- 30~40km周辺の中間加速は元気になってる。
- 60kmからでも前より伸びそうな気がする。
とにかく悪くない。どちらかというと好印象です。
ベルトが新しくなっているのでなんとも言えないのですが、良いと思います。
あとは段減りしているプーリー本体を変えたら変化あるかも・・・。
とか思いますが、しばらくはこのままで行ってみることにします。
まとめ
ベンリィ110が我が家にやってきて、通勤を担ってくれるようになれば、CRF250Lを無理やり通勤で使うことも減るわけで、タイヤ選択がとても広がる。
通勤のことまで考えたタイヤ選択をしなくて良い。ってのはすごくでかい。
とりあえず、
この前買ってあるD605が家にあるので、近いうちにCRF250LのタイヤはD605に交換しますが、その次に交換する頃にはタイヤは選び放題!
あと15000km乗ればベンリィ110のメーターも一周して新車に戻るので、まだまだ活躍してもらうとして・・・。
とりあえず、
あとは過走行で底付きしてるフロントフォークをどうにかしてあげれば、50リットルのリアボックス、さらに積もうと思えば積める積載性、快適なタンデムシート、10リットルのタンクで航続距離500km。
と、完全なる下駄バイクになってくれることでしょう。










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