手持ちでギボシの数が足らなくなって、結局足らなくなったところはギボシ無しで配線をよじって配線処理したりしたりしませんか?
あとは前オーナーが適当に配線をよじって済ませてあり、電気系統のトラブルが起こったり。
基本的には、
「ギボシ」
「ハンダ付け」
をした後に、絶縁テープで覆ってしまうというのが一番理想的な結線方法になると思いますが、
特にギボシ
「下手な取り付けがされているギボシ」
は、案外引っ張ればすぐ外れるものです。しっかりとしたカシメで止められていれば問題ありませんが、ラジオペンチで潰してあるだけ・・・とか。
中にはありますよね。
そんな場合には、むしろギボシやハンダを使わずによじって結線してあげる方が頑丈だったりします。
そんな結線方法をご紹介します。
配線を切る、皮膜をむくハサミのようなもの、絶縁テープなどと必要な道具が少なく済むのも特徴です。
普通の配線の結線方法は?
まずは一般的な配線のよじり方から。
ここに皮膜を剥いた配線が2本。
一般的に、この状態からよじっていくことで、
こうなります。
で、単純に2本の線を束ねて上から絶縁テープで処理をしているわけです。
この場合、
両方から力が加わった場合には、案外どころかいつのまにか外れていたりします。
こんな風に。
で、本来は上から絶縁テープが巻かれているために配線が取れていても判断しにくいわけですね。これが原因で電気系統のトラブルなんかよく起こります。
そして、絶縁テープが巻かれているために判断がつきにくいわけですね。
こんなことがあるので、配線処理はしっかりした方がイイワケです。
でも、道具が必要。
ギボシ加工する場合には、ギボシの他に、

電工ペンチ。
ハンダ付けする場合には、
当然ハンダゴテが必要になります。
次に、
そんな道具は持ってないけど結線したい場合の
「頑丈な結線方法」
がこちらです。
手でよじるだけでも外れにくいオススメな結線方法
同じように図解で行きます。
同じように配線が2本。
今回も同じように工具は使いません。
あえていうなら、
- 配線の皮膜を剥くもの。(極論で言うとハサミなど)
- 後の配線処理の絶縁するもの(絶縁テープなど)
があればどうにかなります。
今回はそのまま2本を束ねてよじると言うわけではなく、
それぞれの配線で二股に分けます。
ちょうど半分ずつくらい。と言うざっくり加減で問題ありません。
これを、
こうするわけです。
二股に別れさせた配線を2本ずつよじっていくわけです。
こうするだけのことで、
単純に1本をよじって配線しているだけの場合に比べると
遥かに引っ張り強度が増します。
で、最後に念には念を入れて
よじった配線2本をさらによじってあげて
こうしてあげると、
よじって結線してあげているだけですが、
「実は3箇所」
よじられていることになります。
そして上から絶縁テープで処理してあげれば完成です。
これを引っ張って配線が外れる強さは、ギボシが外れる程度の強さ以上
になるので、思った以上にしっかりと結線することが可能です。
この方法で結線しても大丈夫な場所?メリットは?
基本的には、この結線方法でしっかりと絶縁してあればどこで使っても問題はありません。
案外濡れやすい箇所などはギボシよりもこちらの方がいい気がすることもあります。
自分は、
あえてこの結線方法を使ったりする箇所もあります。
- できるだけ配線をコンパクトに収納したい箇所
- 配線の仮止め
です。
おそらくこのよじり方で配線が取れる場合は、ギボシ加工されている配線でも取れる程度の引っ張りになると思います。
そして、この結線方法を使うメリットは
仮固定でもやり直しが簡単
なのにしっかりと結線できている。
と言うところ。
試しに配線しているだけの箇所にわざわざギボシ加工することなくかなりの強度で結線することができます。
まとめ
ギボシ加工した配線の束を絶縁テープで巻いたりすると、ものすごいかさばったりしますよね?
そういったコンパクトに配線処理をしたい場所などで一度試してみてください。
案外引っ張り強度もありますし、ギボシが無いためハンダ付けをした配線に近いくらいコンパクトに収まります。
見た目がゴチャゴチャしないのでいいですよ。










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