元々CRF250のヘッドライトは明るくて、実用的にはわざわざLEDに変えなくても問題は感じていませんでした。
特にバルブをLEDに交換するとハイビームに不満が残ることが多く、ハイビームが使えなくなりロービームだけの運用になってしまうことが多いため、交換するとしてもハロゲンバルブと思っていたくらいです。
しかし、少し良さそうなH4のLEDバルブを発見したため、
明るさには文句はなかった純正のハロゲンからH4のLEDバルブに交換することにしてみました。
今回交換してみるLEDヘッドライトバルブは、
- CSPチップ搭載で放熱性に優れているらしい
- ファンレス
- はっきりとしたカットラインが出ると評判が良い
と、CRFの少なめなヘッドライト裏のスペースでも問題無し。ファンレスなのでバイク、特にオフ車の振動での影響が少ない点が期待できます。
実際に交換してみた感想としては、
光軸はバッチリで対向車への迷惑な光の漏れは皆無。明るさ的にはハロゲンよりは明るいものの、明るさを謳っているLEDバルブに比べると少し落ちる。
といった印象を受けました。
しかしトータルバランスから考えれば、
装着後の感想ですが、明らかにCRF250用のLEDヘッドライトバルブとしてはこのsupareeのファンレスLEDが現状でのベストバイ。
購入したH4のファンレスLEDヘッドライトバルブは?
このバルブに気づくまでは、M&Hマツシマのイエロー系のH4ハロゲンを装着しようと考えていました。
しかし、色々と探しているうちにこんなバルブを発見。
どう考えても実はファンレスLED好きの自分にとっては最適なLEDバルブでした。
CRF250には、よく上側だけ発光するLEDバルブが装着されているようですが、上側だけ発光するタイプのLEDヘッドライトの場合、
ロービームは実用的ですが、ハイビームは空を照らし使えないことが多い。
手持ちのファンレスLEDの変遷
以前からファンレスのLEDに価値を感じて色々なシリーズの手持ちがあります。

左から通常ハロゲン、上部発光のファンレスLED、ヒートシンクがカプラー側に付いている上部発光のファンレスLED、左右発光で後部がヒートシンクになったLED。
一般的にCRF250で利用レビューの多いLEDは、左から2番目の上部発光のファンレスタイプの上位モデルでワット数が高くなり、ファン使用のモノ。

通常のハロゲンはロービームはシェードにより発光が制限されていますが、ハイビームに関してはシェードの影響を受けず光が下にも回り込みます。
一方、

片面発光で上側にしか光が回らないタイプのLEDバルブは、発光面がロービームは先端側、ハイビームは手前側と発光するLEDが変わることにより配光が変わります。

まだ現在でも現役で販売されているこのタイプも同じく片面発光ですが、
片面発光のLEDはロービームの照射範囲はしっかりとしています。
しかし、光軸調整をしてロービームを実用的な向きに変えるとハイビームが使い物にならない場合が多く、ある程度明るさに満足できていたカプラー側にヒートシンクが移動したモデルのファンレスLEDでもハイビームに不満が残り、工具箱で眠っています。
そして、

ハロゲンバルブと同じ発光位置にLEDを配置して左右にLEDを照射するタイプが最近の主流かと思います。
このタイプの場合、明るさ、ロービーム、ハイビーム共に配光にもそこそこ満足できるレベルでした。
しかし購入したこのLEDバルブのカットラインが右側上がりになってしまうという左側通行の日本においては使いにくい加工の物で、パッシングされたりすることも・・・。
最近はこの手のタイプのLEDもしっかりと左上がりのカットラインで日本向けに販売されているモノが多数のようですが、いまだに格安で右側通行用のバルブを販売されている店舗があるので注意が必要です。
試しにこのバルブをCRF250Lに装着してみたところ・・・
ヘッドライト後ろのスペースが微妙すぎて光軸以前に使えないことがわかり、今回購入してみたファンレスLEDバルブを装着することになったわけです。
Suparee H4 ファンレス LED
とにかくファンレスなので小さい。さらにCSPチップという放熱性に優れた新型のLEDチップを使っているということで、ヒートシンク部分がかなりコンパクトになってきています。
こんなヒートシンクで放熱できるのか?
と心配になってしまうほど・・・

パッケージは2個入りのパッケージとなっており、バイクに1個使うとして1個は予備として置いておくつもりです。ファンレスの耐久性が読めませんので・・・。

とりあえず開封してみたSUPAREEのファンレスH4のLED。
ハロゲンバルブと発光位置を揃えて左右に発光する点は以前のバルブと変わりません。しかし新しい放熱性に優れたCSPチップが搭載されていることで今までからは考えられない小さなサイズのヒートシンクになっています。

しっかりとロービームにはシェードが装着されており、評判の良いカットラインになるようです。

本当にコンパクトなヒートシンクのため、ヘッドライトの内側に入り込んできてもそれほど違和感がない見た目になってくれるのではないでしょうか?
そして、 CRF250のスペースの少ない裏側にも設置できるように、端子側は今までのハロゲンとそれほど大きさが変わりません。

これならヘッドライトの防水カバーを加工する必要もなく、ヘッドライト裏の配線の取り回しの変更なども不要です。そのままぽん付けできると思われます。
さらに左右に発光するタイプなのでロービーム、ハイビームともにしっかりとした光軸になることが予想されます。
【商品スペック】
amazon
型番:H4 Hi/Lo
色:ホワイト(6000K)
ワット数(片方):15.6W
LEDチップ:CSPチップ
セット数:2個
電圧:DC12V国産車対応
動作環境:-40℃~+80℃
使用寿命:50000時間以上
防水等級:IP68
保証:1年保証
スペック面を確認してみると、ワット数が15.6Wということで今時の爆光的に明るいLEDではないような感じ。雰囲気的にはハロゲンよりは明るいけども。というくらいが期待できます。
いや、もうこのサイズでファンレスで光軸がカチッと出てくれるのであれば十分な気がします。
CRF250(MD44)のヘッドライトにファンレスLEDを実際に入れてみた
実際のファンレスLEDをみた瞬間から期待しかありませんでした。

端子部分は今までのハロゲンと同じサイズ、そして前面は左右発光のLEDとコンパクトなヒートシンク。

ヒートシンクの大きさ自体も全く違います。CSPチップって本当に放熱に自信があるのか?この程度のヒートシンクで放熱するようです。
今までのモノとヒートシンクを比較してみると完全に大きさが違います。

早速ハロゲンバルブを取り外し、supareeのファンレスLEDを入れてみたところです。ハロゲンと同様にヘッドライト裏のスペースに影響することはありません。

装着したファンレスLEDを前から確認してみたところ、本当にヒートシンクが目立ちにくい。
ファンが付いているタイプでもう少しワット数が大きく爆光が期待できそうなLEDもありますが、バイクでの運用ということも考えると少しでも振動の影響を受けにくいファンレスがいい。

6000Kの色温度ということで、発光しているCRF250のリフレクター面もLEDで光らせている感が満載です。
小さなヒートシンクが採用されているということもあり、ヘッドライト内の異物感が少ないというのも好印象。
CRF250(MD44)ヘッドライトのファンレスLEDバルブの発光、カットラインは?
ここが今回装着してみたLEDに期待しているところです。
アマゾンのレビューなどを見ていると、
「カットライン 」
はしっかりと出るLEDバルブという評価が多かった。
さて、
CRFのヘッドライトとの相性はどうでしょう?

これがロービーム。期待通りカチッとカットラインが出ており上への光の漏れも少なそうです。明るさ的には明るいLEDということは無いけども、ハロゲンよりは明るい。
そして問題のハイビーム。

左右発光のLEDらしくハイビームに切り替えるとはっきり光が移動します。これなら実用的にも全く問題がありません。
そしてハイビームインジケータの異常もありません。
びっくりするほど明るいというバルブでは無さそうですが、ファンレスで小さいヒートシンク、狭いヘッドライト裏でも問題なく装着でき、ヘッドライト内の異物感も少ない。
実際に夜間の実走行で試してみました。
ロービームはカットラインは完璧と言ってもいいレベルで対向車に迷惑になるような光の漏れも見当たりません。明るさ的にはやはり若干の不満は残るものの、ハロゲン以上の明るさです。

ハイビームはしっかりと前方を照らし、体感的にはロービームよりも明るさを感じ取ることができました。

しっかりハイロー共に使えます。
現状ではCRF250に最適と言ってもいいほどのLEDバルブだと思います。残念ながら今のところはアマゾンでしか取り扱いが無さそうというのが唯一のネックかも。
2020年8月追記
楽天などでもsupareeバルブの販売を見かけるようになりました!
実際に夜間走行してみました
supareeのH4ファンレスバルブを装着して一年ほど経過しました。
特に耐久性なども問題なさそうで、LEDの素子部分の変色なども見受けられません。まだまだ使えそうです。
そんなわけで、実際にCRF250Lに装着した夜間の走行動画でカットライン、照射角などをご確認ください。
少しは参考になるかもしれません。
まとめ
以前からファンレスタイプのLEDバルブを使っていましたが、ヒートシンク周辺にしっかりとスペースがあるかどうか?が問題でした。
ヘッドライト裏にヒートシンクがあるファンレスLEDバルブの場合、ヒートシンク周辺が配線でぎっしりと詰まってしまっているとLEDチップが放熱出来ずにすぐに黒ずんでしまい、暗くなり始めていました。
今回のファンレスLEDはヒートシンク部分がヘッドライト内にあるので、このヒートシンクがどの程度放熱してくれるのか?が気になるところです。
-2020年7月追記-
ファンレスLEDを導入後、半年が経過しました。
チップ部分の変色などはもちろん見られず、明るさの変化もありません。やはり放熱性に優れたチップを採用したLEDヘッドライトの効果は高いようで耐久性にも期待できそうです。
ファンが無い安心感、ヘッドライト裏にヒートシンクがある場合のヘッドライト裏周辺の熱の不安感も一切ありませんので、ヘッドライト裏のスペースの少ないオフ車には最適なLEDヘッドライトバルブの一つだと思います。



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