イサムエアーウレタンスプレーを水性ペンキでローラー塗装したように見せかけてみた[塗料]

イサムエアーウレタンスプレーを水性ペンキでローラー塗装したように見せかけてみた[塗料]

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イサムエアーウレタンは2液ウレタン塗装を缶スプレーのように簡単に行うことができる缶スプレータイプの塗料です。

簡単にガソリン耐性のあるウレタン塗装を自宅で行うことが出来るので、バイクのタンクなどには特にお勧めです。

しかし、

イサムエアーウレタンスプレーの中には、艶消し色のAFベース色、つや消しNグレー、OD色などといったペンキで刷毛塗り、ローラー塗り、スポンジ塗装などと言ったデコボコした仕上がりの見た目も似合うカラーが何種類か存在します。

今回は、

イサムエアーウレタンのAFベース色スプレーをローラーで塗ったように仕上げるインチキ技です。

とても簡単。

でも、

うまくいかなかったとしても責任は持てませんので・・・悪しからず

イサムエアーウレタンとは?

エアーウレタン | イサム塗料株式会社

強靭な塗膜を必要とする塗装に最適な2液型アクリルウレタン塗料です。乾燥が早く、塗膜完全硬化後は耐溶剤性が向上します。焼付け塗膜に匹敵する強くて艶のある美しい仕上がりを実現します。

※2液タイプになりますので、開缶後はその日のうちに使いきってください。

イサム塗料株式会社

ウレタン塗装と言えば、

ウレタン塗料と硬化剤を混ぜてスプレーで吹き付ける。

その工程を缶スプレーで行うことが出来るように、イサムエアーウレタンの缶の中に硬化剤が入っており、最初に吹き出し口を押して硬化剤とウレタン塗料を混ぜるような仕組みになっています。

本当に缶スプレー感覚でウレタン塗装が出来る上に、スプレーの粒子が細かく吹き付けやすくて失敗が少ないという感覚があります。

TJ
TJ

とにかく粒子も細かくてめっちゃ使いやすいスプレー塗料ですよ!

デメリットといえば、硬化剤を混ぜてしまうとその日中に使い切ってしまう必要があること。(冷蔵庫などに保管しておくなど、裏技がないこともないですが・・・)

どうやってスプレーをペンキで塗ったみたいに仕上げるのか?

普通に下地処理を行い、イサムエアーウレタン(つや消し)で仕上げるとこのような感じ。

以前吹き付けたスポーツスター型のバイク用タンク。

艶消しなのでもちろんテカリなどはありませんが、ペンキで仕上げたようなでこぼこ感はもちろんのことですがあまり出てくれません。なんとなく柚肌仕上げに見えるかどうか?といった程度です。

シンプルにつや消しだけというのであればこれでいいんですが、この上に少しサビ塗装などを施そうとすると、少し違和感が生まれます。

表面が滑らかすぎるんですね。

この普通すぎる表面の仕上がりを少し強引にローラーで塗ったように見せかける作戦です。

イサムエアーウレタンをまるで水性ペンキでローラー塗装したように見せかけてみる

使ったイサムエアーウレタンのカラーはAFベース色。

以前数本買ってストックしてあった新品を使います。

今回の目的は、

塗料はウレタン塗料を使って強い塗膜なんだけど、見た目は水性ペンキをローラーで塗ったような雰囲気。

これが狙い。

まずは実際にローラーで水性ペンキで塗ってみる

ということで、ローラー塗装をしたような仕上がりに見せたいので、実際にローラーで塗装を行なっていきます。

水性ペンキで好きなカラーを選び、上からウレタンで強度を増す。

というのは以前から試してみたかった方法です。

それを失敗してもいいと思えるバイクで実際に試してみることにしたわけです。

外装の下地処理ですが、

  • ペーパーで足つけ
  • ミッチャクロン

この2工程のみです。

その上からこのようにローラーで水性ペンキを塗りつけていきます。

全ての面をローラーで塗っているので、ザラザラ感はしっかりと残っています。

水性ペンキの上からイサムエアーウレタンを吹き付けてみた

あくまでも、シワや縮みといった塗装の失敗する可能性も十分覚悟した上で試したことです。

水性ペンキをローラー塗装した後、しっかりと1週間は実車に装着した状態で乾燥させていました。

その後、外装を取り外して塗装にかかります。

ぢぢみ (しわ状)に関する注意

「エアーウレタン2液タイフ」を塗装したのち、乾燥途中の状態(塗装後3時間~翌日)で他の塗料(―般エアゾール塗料)を上塗りした場合、「ちぢみ(しわ状)」を起こす恐れがあります。

他の塗料(―般エアゾール塗料)で色づけしたのち、艶出し、または性能を上げる目的で「エアーウレタン2液タイプ」のクリヤ―(透明)を―度塗装し、乾燥後,再度―般エアゾール塗料をその上に塗装した場合、「ちぢみ(しわ状)」を起こす恐れがあります。

他の塗料(―般エアゾール塗料)で色づけしたのち、艶出し、または性能を上げる目的で「エアーウレタン2液タイプ」のクリヤ―(透明)を―度塗装し、乾燥後、ごみや汚れなどの付着、または艶不足などで、もう―度「エア―ウレタン2液タイプ」を塗装した場合、「ちぢみ(しわ状)」を起こす恐れがあります。

「ちぢみ(しわ状)」を起こさないよう、塗装と乾燥工程には充分注意してください。下塗り(色づけ)塗装後は、充分乾燥させ、ごみや汚れなどの付着はサンドペーパーで処理してから、上塗り塗装をしてください。

エアーウレタン使用上の注意事項

注意しないといけない点は、どうやら2点。

  • しっかり乾燥させること
  • 塗面のゴミや汚れの付着をきちんと処理しておくこと

この二つ。

乾燥に関しては1週間ほど期間をおいてあるので問題ないと思います。

後の表面上のゴミや油分ですが、表面をペーパーがけなどしてしまうとせっかくの凸凹が台無しになってしまうので、そのままパーツクリーナーを前面に吹き付けて汚れと油分を吹き飛ばすという感じで進めてみました。

ここが唯一リスクがある部分。

おそらくパーツクリーナーで必要十分以上に塗装面を綺麗にしておくことが成功の秘訣。

水性ペンキの上からウレタン塗装を重ねた結果がこちら

これができれば、

水性ペンキで好きな色を使い、ハケで仕上げたりスポンジで仕上げたりした上にウレタンのつや消しクリアなどで保護面を作ると言ったことができるわけです。

早速仕上がりを確認していきます。

吹き付け後二日ほどが経過し、汚れが目立ち始めていますが、ローラーのデコボコのおかげで良い感じに汚れ始めています。

このまま自然な感じに汚れてほしい!

全体を見ても縮み、シワなどが起きた部分はありませんでした。

脱脂、洗浄がやっぱり重要なんだと思います。

残った塗料で試しにローラーで塗った水性塗料の別の汚れた部分に重ね吹きしたところシワ、縮みが塗装直後から発生していましたので。

もう大丈夫だと思います。

そして、実際にローラーで塗装した上からイサムエアーウレタンのスプレーを吹き付けた塗装表面がこちらです。

もちろんローラーで塗った上からウレタンスプレーを吹き付けていますので、塗面のデコボコ感はローラーで塗ったそのままの状態です。

もしスポンジなどで塗装されていたとすればもっとデコボコ面が目立つ感じに仕上がっていると思います。

十分満足できる仕上がりです。

これがうまくいくのであれば、

タカラ塗料の世田谷ベースカラーなどを下塗りして、仕上げにウレタンのつや消しクリアなどで仕上げてもいいし、選択肢がめちゃくちゃ広がります。

TJ
TJ

カラーリングの選択肢が拡がるんだけど、塗面の強いウレタンを使えるっていうのがメリット

ただ、

ミリタリー調のつや消し塗料屋さんに聞いたところ、

「本来は上からつや消しクリアなどの処理はせずそのままの状態で楽しんでほしい。劣化具合も味ですから・・・」

とも言われました。

どちらがいいのかわかりませんが、自分の中で選択肢がとてつもなく拡がったのは事実です。

まとめ

今回実際に重ね塗りしてみた塗料の組み合わせは、

水性塗料のアレスアーチエメラルドをローラーを使って塗装。

その上から、

イサムエアーウレタンのAFベース色を吹き付け。

水性ペンキの上からイサムエアーウレタンが綺麗に載ったということは、

好きなカラーリングでスポンジ塗装をした上からウレタンのつや消しクリアで仕上げられるということを意味しています。

前から試してみたかった事がやっと出来ました。

要するにウレタンで仕上げる前の脱脂、洗浄が超重要。

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